昨日は横浜市支援事業認定式に行って来ました。式は認定書の授与とパネルディスカッション。ご来場下さった皆様、ありがとうございました。
基調講演「ソーシャルデザインとまちづくり」は、寿町の活性に取り組んでいるFunnybee株式会社の岡部さんのお話しでした。
みなとみらいや横浜駅周辺が横浜の陽とすると、日雇い労働者の町、寿町は、横浜の陰の部分。寿町の現状を知ってもらおうと作られたプロモーションビデオの上映がありました。
寿町といえば、私にとって、当たり屋がいるから車で通る時は気をつけるとか、決して一人では歩かないとかそんな場所でした。寿町は危ないところという先入観もこの町を荒廃させてきた原因のひとつでしょう。「でも、実際のところ本当におんな子どもが行っても危なくないんですか?」と聞いてみたら「危なくないです。」ときっぱりとおっしゃっていました。寿町には保育園もあるそうです。私も先入観を持っていたひとりです。そして、三畳の木賃宿に暮らす住民に仕事はほとんどなく、80%は生活保護を受けている高齢者だそうです。町は荒廃し外部から持ち込まれた不法投棄の車が置き捨てられているそうです。「なにも生み出せない町」というテロップに涙が出そうになりました。知っていたのに見ようとしなかった横浜がそこにあったのです。彼らは港を造った人々なのに。
岡部さんは、観光地とそう遠くないロケーションを活かし、簡易宿泊所を外国人バックパッカーや学生たちに利用してもらおうと宿の経営者を説得して清潔で安価な宿泊施設に改修し、選挙権があることすら知らない住民たちに選挙に行くことを促し、若いアーティストや学生ボランティアを巻き込み不法投棄をさせないよう沿道に花壇を設置したりと、様々な手法で町の活性化に取り組んでいます。
その他のパネリストの方々も社会の様々な問題に本当に情熱を持って取り組んでいらっしゃいます。
重度障がい児の居場所作りをしているでっかいそらの飯田さんは、「障がい児を持つお母さんにどんどん社会へ出ていって働いて欲しい。その手助けをしたいんです」とおしゃっていました。
ワーカーズコレクティブさくらんぼの伊藤さんは、働いている母親が子どもが病気の時預かってくれるところがない、第2子が産まれる時、上の子を見てくれるところがない、本当に母親が必要としているもの、困っていること、行政が対応していない子育て支援に情熱を注いで活動していらっしゃいます。
などなど、みんなすごいと思う。最初から「そんなの無理」と諦めてしまいそうなことに、根気よく、情熱を持って、借金を抱えて、取り組んでいらっしゃいます。「もう借りられるところがないです。」「××は行きました?」「もう借りました。」なんて話題を明るくしています。そんな話を聞いていたら、自分の事業の紹介なんかひよっこすぎて、どうでもよくなってきました。(笑)
今まで横浜を好きだ、愛着を感じているなどと思ったことがなかったのですが、こんな風に熱意を持って活動している人たちがいるということを知って、自分の好きな町は自分たちで作るんだという気がしてきました。また、できるんじゃないかと思えてきました。
そして、横浜は行政の人たちがすごく元気で熱心です。横浜経済観光局というところが市の窓口で、外郭団体が(財)横浜企業経営支援財団や(財)横浜男女共同参画推進協会で、さらにもう少しざっくばらんとした相談にものってくれるCBSmilesがあって、と、様々な特徴を持ったサポート体制があります。(と、いうことを昨日経済観光局係長さんに説明してもらって初めて分かった。)
障がい者の就労支援担当の方ともお話ししました。皆さん、本当に良い社会を作ろうという熱意があります。こういった方々とお話しするのはとても楽しいです。自分も何かしようという「頑張る」が伝染していきます。
横浜という町が好きになってきました。