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油脂−oils and fats
お菓子の4大材料の中で、最もバラエティに富むのが油脂。 それぞれの特徴をざっと覚えて、上手に使い分けをしてみましょう。使う油の種類によってお菓子の仕上がりが違ってくるのが分かります。常温で液体のものが「油」、固体のものが「脂」
○お菓子作りに登場する主な油脂
○油脂の役割
○油脂の保存と使い方
○バターは何を選べばいい?
○マーガリンで代用できる?
○植物油について
○その他の主な油脂
○お菓子作りに登場する主な油脂
バター(有塩・無塩) 一番よく使われるのは”バター”。ご存知のように牛乳から造られます。有塩は2%程度の塩が添加されています。本来のバターは牛乳に近い白色です。黄色い色をしているものは着色料が添加されている場合があります。
日本でパンに添えられるバターは有塩バターが一般的ですが、ヨーロッパへ行くと無塩バターが普通です。
発酵バター バターの製造時に乳酸菌を加え発酵させたもので、独特の芳香があります。
フランスでお菓子に使われるのは発酵バターが主だそうです。無塩と有塩(加塩)があります。
マーガリン マーガリンは植物油に水素を添加して固体脂に加工し、乳化剤や副材料を加えて冷却し、練り合わせ熟成させたものです。
ショートニング ショートニングは、マーガリンと同じように植物油脂を原料に作られていますが、水分や乳成分を含まず、ほとんどが油脂です。お菓子作りにはサックリ感を出すとか作業性をよくするとかいう目的で使用されます。
植物油 液状の油である植物油もお菓子にはよく使われます。オリーブオイル、キャノーラ油(菜種油)、紅花油、コーン油、サラダオイルなど。
○油脂の役割

ショートニング性 粉に含まれているたんぱく質(グルテン)の結びつきを分断する働きのことを言います。油脂が多いほどほろっとした口当たりになる。
可塑性 固体に、ある限界以上の力を加えると連続的に変形し、力を除いても変形したままで元に戻らない性質。(大辞林第二版より)お菓子作りでいうと形を作る役割。
クリーミング性 空気を抱き込み、やわらかくなること。
芳香・風味 味と香り・・・ですね。
○バターの保存と使い方

油脂は酸化するため、長く置くほど劣化します。なるべく新鮮なものを使いましょう。油脂の保存は原則冷蔵庫です。 また、バターは冷凍保存ができるので余分に買ったときは冷凍しておきましょう。

使い方は、以下のように何通りかあります。作るものにあわせて事前に準備しておきます。

状態 準備の仕方 用途の例
クリーム状 室温で戻しておく。電子レンジに数秒かける。 クッキー、タルト生地
溶かしバター 湯せん、電子レンジ、直火で溶かす。 スポンジケーキ、マドレーヌ
冷たい角切り 角切りにし、使用の直前まで冷蔵庫で冷やしておく。 パイ、ビスケット
○有塩、無塩・・・バターは何を選べばいい?

好み(と、私は思う)。すいかに塩かけて食べると甘みが増すように、有塩バターで作ったお菓子は味が濃くなります。たとえばバタ ーをたっぷり使うパウンドケーキなどの場合かなりしつこい味に感じることでしょう。逆に、有塩バターの特徴を生かすお菓子もあります。 発酵バターは独特の風味があるので、好き・嫌いが別れれるかもしれません。 お菓子作りに慣れてくると作るものによって、「これは有塩バターで作ってみよう」とか「このお菓子は発酵バターが合う」とか、自分の好みで使い分けられるようになります。 最初は無塩バターを使いましょう。なにごとも薄味が好みの私の場合は基本的に無塩バター。自分で好みの量の塩を加えて、濃厚さを好きに調整できます。

○マーガリンで代用できる?

バターの良さは自然の風味で、人工的に作られたマーガリンとはそこが決定的な違いです。カロリーはほとんど変わりません。 そういった点を踏まえた上で使うのであれば、マーガリンは、ほとんどのお菓子作りにバターの代用として使えます。バターとマーガリンを混ぜて使うな どいろいろ試してみましょう。ただ、固いままのバターを折り込んで層を作るパイなどには不向きです。 私は、バターの香りが好きなので、バターを使っています。

ひとくちにマーガリンと言いますが、厳密に言うと、
「マーガリン」「調整マーガリン」「ファットスプレッド」があります。3つの違いは油脂の含有率で、マーガリンは80%以上、調製マーガリンは75%以上80%未満、ファットスプレッドは75%未満です。お菓子作りに使うという目的を考えると「マーガリン」を使うのが良いでしょう。

○植物油について

油を使うお菓子といえば、シフォンケーキなどが代表的でしょうか。家庭にあるサラダ油で事足りますが、慣れてきたらいろいろなオイルを試してみるとおもしろいでしょう。ケーキ専用として買うのなら、早めに使い切れる小瓶がお勧めです。オイルは酸化しやすい特徴があります。実は、私はこのサラダ油の香りが苦手でした。使っていたのは、生協で購入している菜種油。もしかして他の油を使ったらどうかしら? と気が付いたのは最近です。(遅い)そう思うといろんな油がありますね。ぜひ使ってみたいのはヘーゼルナッツオイルだったのですが、 なかなか売っていません。そこで手にしたのがグレープシードオイル。これが!!香りが気にならずおいしくケーキが焼けたんです。 で、それからはケーキ用にはグレープシードオイルを使ってます。そのうち他も試してみようと思います。

○その他の主な油脂
コンパウンドマーガリン バターをマーガリンを合わせたものです。配合比はメーカーによっていろいろです。
ラード 豚の脂肪分から作られます。精製したラードは2種類あって、100%豚脂のものが「純製ラード」、豚脂主体で牛脂、パーム油などをブレンドしたものは「調製ラード」と言います。中華菓子などに利用されます。
ケンネ脂 牛の腎臓の脂肪です。イギリスの伝統的なお菓子フルーツケーキを作るためのミンスミート(砂糖漬けのフルーツ)に使用されます。
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2003/02/15 up